芸能人の元カレ「K」〜JとK〜
私たち4人は結構仲良くなれて、ご飯も美味しかったし私は大満足だった。
ご飯を食べ終わって、これからどうする?という話になり、
なんとなく流れでカラオケ行こうってなって、カラオケへ。
ここでめちゃめちゃびっくりすることになる私。
Jがめちゃめちゃ歌が上手い!Tもかなりうまいけど、Jはもう別格。生き物歌うまランキングで上位に組み込むレベルのうまさ。
ここまで歌の上手い男の人とか会ったことないな・・・なんかすごくお酒が進むなぁ・・・
と思いながら心地いい歌声をBGMにお酒を飲む。
カラオケでは音も大きいし、そんなに会話はなかった。
そして、カラオケを出るともう終電が迫っている時間。
私は1日8時間は寝たいタイプなので、ここで帰ることを提案。
MとTは遊ぶ気満々で、Jはどうしようかなぁ~って考えている様子だったけど、私が帰ると聞いて帰ろうかな~と言い出した。
結局その日は解散し、また遊ぼうということになった。
MとTが駅までの道を二人で並んで歩く。
その後ろを私とJが並んで歩く。
ふとJが
「もしよかったら、LINE交換しない?」
と言って来た。
「いいよ。交換しよう。」と言って交換する。Jは
「ありがとう。連絡するね。」
といい、それからマメに連絡をくれるようになった。
今日はレッスンがあったとか、新しい仕事が今までやったことのない仕事でナーバスになっているとか。
そういう時は決まって、
「寝るまで声聞いててもいい?」
と言って、二人で寝落ちするまで通話をつないだままにした。
それから私はJと何度か遊びに行った。
Kのことはもちろん忘れていないし、JにもKの話をした。あの写真のことを除いて。
あの写真の件は、普通に二人で遊んでる写真ということにした。
Jは、
「まぁ、別れようって言って脅されたらそうなってしまうのも全く理解できないわけではないけど・・・」
と前置きした後で
「でもきっと他にやりようはあったよね。俺は好きでもない人と写真を撮る為だったとしても遊びに行ったりはしないかな。というかそういう時こそ会いたくないっていう態度を貫かなきゃダメだと思う。」
Jの言葉は本当に私の心に響いた。
私が理想としていた対処方法だった。
この人のことをもっと知りたい。男性としてとかではなく人として。そう思った。
Jと会うたびにKのことが霞んでくる。
やっぱりどんな理由があったとはいえ、あんなことをした男を許すことはできなかった。
Kと連絡を取らなくなってから3週間ほど経ったある日、私はついにKに連絡をする。